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運動する習慣をつけていますか?

最近よく聞く「フレイル」「ロコモ」「サルコペニア」…何がどう違うの??
認知機能にも有効?知ってほしい、運動の重要性!!

今回のブログでは、健康への意識高揚のための啓発活動で耳にする、
「フレイル」「ロコモ」「サルコペニア」に関して、何がどう違うのか?

健康の維持・向上の為に何をすればよいのかを、お伝えしようと思います。

【フレイル・ロコモティブシンドローム・サルコペニアってなに?】

フレイル
高齢期に生理的予備能が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進し,生活機能障害,要介護状態,死亡などの転帰に陥りやすい状態。筋力低下により転倒しやすくなるような身体的問題のみならず,認知機能障害やうつなどの精神・心理的問題,独居や経済的困窮などの社会的問題を含む概念。*1)
*1)日本老年医学会,フレイルに関するステートメント.2014.

ロコモティブシンドローム(略称:ロコモ、和名:運動器症候群)
「運動器の障害」により「要介護になる」リスクの高い状態になることを意味しており、「メタボ」や「認知症」と並び,「健康寿命の短縮」,「ねたきりや要介護状態」の3大要因の一つ。*2)
*2) 斎藤 修:ロコモティブシンドロームとは? 日大医学雑誌2015;74:122-127

サルコペニア
「骨格筋量と筋力の進行性かつ全身性の低下に特徴づけられる症候群で,身体機能障害,QOL の低下、死のリスクを伴うもの」と定義されています。*3)
*3) Cruz-Jentoft AJ, Baeyens JP, Bauer JM, Boirie Y, Cederholm T, Landi F, Martin FC, Michel JP, Rolland Y, Schneider SM, Topinková E, Vandewoude M, Zamboni M;European Working Group on Sarcopenia in Older People:Sarcopenia:European consensus on definition and diagnosis:Report of the European Working Group on Sarcopenia in Older People. 2010;39:412-423.

それぞれの関係性については、
フレイルの中でも、(運動器疾患が原因の)身体的フレイルの原因の一つにロコモがあり、ロコモの原因(筋が原因)の一つとして、
サルコペニアがあるということです。

…言葉で説明されてもわかりづらいと思うので、こんな関連図を作ってみました!

「フレイル」「ロコモ」「サルコペニア」、これらは全て加齢に伴う身体機能の低下により生じやすいとされています。
その為、高齢者向けの健康に関する啓発活動などで紹介されることが多いのです。

【なぜ運動が重要性なのか?】

加齢に伴う骨格筋量の低下は、上肢より下肢の減少率が大きいと言われています。
そして骨格筋量が低下していくと、筋力も低下していきます。

下肢筋力が低下すると、バランス能力も低下し、転倒の危険性が増悪するだけでなく、
下肢機能低下は社会との関わりが低下し「閉じこもり」がちな生活になることと関連があると報告されています。*4)
*4)奥野 純子,徳力 格尓:「閉じこもり」高齢者の体力と生活機能、精神健康との関連.体力科学, (2003), 52, 237-248.

また、サルコペニアと認知症は関連しており、運動療法はサルコペニアと認知症を共に改善する可能性があると言われています。*5)
*5)千田 益生,堅山 佳美: サルコペニアとリハビリテーション. Jpn J Rehabil Med 2017: 54:609-616.

つまり、運動をすることは筋肉量・筋力の低下を予防するだけでなく、認知機能的にも良いことなのです!

これらは「健康寿命」を延ばすのによく言われていることですが…
病気やケガで日常生活に制限がかかっている人にもすごく大切なことですよね?

安静に寝ている状態では、筋肉量は1日で約0.5%減少し、筋力は1日約0.3~4.2%減すると言われています。*5)
*5)千田 益生,堅山 佳美: サルコペニアとリハビリテーション. Jpn J Rehabil Med 2017: 54:609-616.

動くのが億劫でついつい動かないという選択肢をとってしまう…なんてこともあるかと思います。
しかし、それが続いてしまうと筋肉量・筋力が落ち、さらに動きづらくなる危険があります!
したがって、全ての人にとって、「運動をする習慣」が重要ということです!

【運動する目的を作ってみませんか?】

ところで、中之条研究ってご存知ですか?
群馬県中之条町の住民5000人の「歩き」と病気の関係を15年間追跡した研究なのですが、
その報告によると、サルコペニアや体力の低下には、1日約7500歩のウォーキングが有効だとされています。*6)
*6) 中之条研究「1年の1日平均の身体活動からわかる予防基準一覧」

あくまでも、「サルコペニアの予防」「体力低下の予防」を目的とした時の、運動メニュー・負荷量の一例として捉えてください。

これが例えば「歩き方を改善したい」といった目的になると、「1日7500歩のウォーキング」みたいな「量」を重視した運動は、適切なメニュー・負荷量ではなくなります。
野球選手が投球フォームを変えようとして、今までのフォームをいくら繰り返し反復練習しても、変えるのは難しいですよね?

「質」を変えるには、適切な可動域・筋力などの身体機能を備える必要があり、そのうえで適切なタイミングで鍛えた筋を活動させるといった運動パターンの練習も必要になります。

つまり、その人の身体機能や目的によって運動メニューも、運動の負荷量も大きく変わってきます。

かといって、「質」と「量」は切り離して考えることが出来ないほど関係しています。
「歩き方」で例えると、「歩き方」が良くなることによって「歩行距離」が延びることはありますが、「歩行距離」が延びてきたからといって「歩き方」が改善することは難しいです。

もちろん目的によっては、「量」を重視して運動するのも重要ですよ!

話がそれてしまいましたが、
大切なのは、
①運動する目的を明確にすること
②自分の出来る範囲での運動を、しっかりと継続すること
③運動する習慣をつけて、司令塔である脳に学習してもらうことです!

自費リハビリを利用してみませんか?
明確な目的を立てて、効率的な運動をサポートいたします。

リハビリセンターリアライズでは自費リハビリならではの強みを活かし、全力でご利用者様のサポートをさせて頂きます。

「明確な目的」を立てることで、その目的に適したメニュー・負荷量で運動を行うことは、とても重要なことです。

「明確な目的・目標」って難しいですよね…
目標は、自分の身体機能に合っているのか…?その目標は高いのか、低いのか?そんなこと考えたことありませんか?
リアライズでは、ご利用者様1人1人の身体能力に合わせて、「明確な目標」を一緒にたて、その目標を共有することから始めます。

目標を達成するための問題点を評価し、問題となる機能を改善させるためには、どのような運動メニューを、どの程度の負荷で行うとよいのか?
リアライズでは、ご利用者様が目標を達成できるために、運動の「質」と「量」、両方を提供させていただきます。

【運動だけでなく、社会参加も重要!】

上記の関連図で記した通り、身体的、精神・心理的、社会的フレイルは深く関わりあっている為、身体機能の維持だけでは不十分なのです。

身体的フレイルと独立して男性では毎日外出していても社会的に孤立していることが転倒のリスクになり,女性はそれに,閉じこもり傾向が加わるとリスクになる。また、男女とも、孤立と閉じこもり傾向が重積すると死亡のリスクが有意に高まったとの報告もあります。*7)
*7)藤原 佳典:地域高齢者における社会的フレイルの概念と特徴~社会的側面から見たフレイル~.日本転倒予防学会誌.2017:3:11-16

厚生労働省も、『高齢者の日常生活が非活動的な状況に陥ることのないようにするためには、生きる意欲や意志につながる「生きがい」をもつことが重要である。そして、そのためには、地域社会において人々と積極的に関わりをもとうとする意識をもち、個々人の価値観に根ざした社会参加活動を実施することが有効としています。

積極的にサービスを利用し、自分の可能な範囲で運動をして、社会参加活動を行うことで、心身共に健康を維持することを目指してみてはいかがでしょうか?

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理学療法士 植松 裕文